ブラックアウト
私は365日お酒を飲んでいた
決まって仕事が終わった18時ごろからだ
そして毎日気絶するように眠っていた
いや眠った気になっていただけだった
医学的には気絶しているだけで眠っていないと言われた
その状態を20年続けていた
体がおかしくならないはずもなく体重は増え
肌は劣化しクマが取れず髪の毛も薄くなった
起きているのか眠っているのかわからない夢遊病の状態で
20年間働き生きてきたのだ
その間家族ができ仕事も重要な物が増えてきて
ますます失敗できないという思いが強くなっていった
人間不思議なものでそこまで変化するまで気づかなったのだ
いや気づかないふりをしていたのだ
気づいた時には絶望した
なんだこのだらしない体は
なんだこの髪の毛は
誰だ鏡にうつっているこの人間は
そこから色々調べた結果どうやらお酒が原因の一部のようだった
ここから断酒を目指してお酒との闘いが始まった